当社は、製缶加工業を主としていますが、主な製品として水上土木作業で使用される船舶関係があります。
公共工事や川砂採取などで使用される浚渫船や、クレーン他資機材を搭載する台船、それらを曳航する引船、揚錨船等々様々なものを製作しています。 もちろん工場の中で製作するものですから単体ではトラック、トレーラーで運搬できるサイズが最大となります。例えば湖などの工事で100tクレーンを搭載する台船が必要な場合、平面的には縦25m、横20m程度の大きさが必要です ( 高さ1.5m)。 当然こんな大きさのものは運べません。本格的な造船所であればドックで作成し、進水するわけですが内陸の工場では無理な話です。このような場合は一例として、単体寸法で横2.5m、縦5.0mの台船を40隻作り、横8列、縦5列で連結して使う方法があります、こうすることで、内陸のダム湖や河川などでも陸上運搬して使用することが可能になります。 このように顧客の要望に応じて自由自在に組合わせることが出来ますので様々な用途に使用していただいております。掲載した写真は昨年パラオに納品したバックホー塔載の、浚渫兼土運船です。 この時は単体で縦5.0m、横2.4m、高さ1.5mの台船20隻を縦5列、横4列の計20隻と補助台船2.0m×1.5m×1.5mの2隻を組合せ、重量約20tのバックホー、その他の資材及び浚渫土砂合計200tを積載する計画です。当社の工場で製作し、トラックで横浜の大黒ふ頭へ運搬、貨物船でパラオ共和国へ運搬、現地で組立艤装し、引渡です。(後方に見える橋はKBブリッジ) 一般の人には目にする機会の少ない製品が多く、目立たない職種ですが千葉市工業センター協同組合の一員として今後も顧客の満足する製品を提供していけるよう努めてまいります。